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2005.08.30(火)                          文:田島貴男    
     

 ご無沙汰してます。また一年ぶりの更新になってしまいました。すいません。  
  最近は専らトランペットの練習に励んでいる。毎日アトリエで数時間吹いている。7月に、ポケットトランペットからふつうのトランペットにバージョンアップした。30歳半ばを過ぎてからテナーサックスを始め、アルトサックスを始め、今度はトランペットだ。ぼくは音楽を聴くことも好きだけど、それよりも楽器を触ったり眺めたり演奏したりすることが好きだ。たいして上手くなれないのだが。トランペットは、 サックスに比べると難しい楽器だ。サックスは、音を出すだけなら、それほど難しくはない。でもトランペットは、ちゃんとした音を出すことが、まず最初の関門だ。アンプシュアーと呼ばれる、口の基本的な形を作るのがなかなか難しい。2オクターブ半の音域を、きれいに一定に吹けるようになるまではけっこう時間がかかるのだ。まだぼくは高い方のFから上がほとんど出せない。唇の周りの筋肉を鍛えなければならない。きれいに音が出せたときは、気持ちがいい。トランペットはやばい楽器だ。演奏者を魅了してしまう楽器である。
  トランペットを毎日吹いてたら、Jazzが聴きたくなった。最近はすっかり聴いていなかったマイルス・デイビス、チェット・ベイカー、オーネットコールマンとドンチェリーのコンボをiPodに取 り込んで聴いてみる。彼らそれぞれの音楽に、また新しく感動する。チェット・ベイカーが、こんなにもトランペットの名手だとは知らなかった。彼の歌ばかり好きで聴いていたので。  
 ジャズが盛り上がっていた時代には、彼らの破綻した生き方だとか不幸な人生の物語がごろごろ転がっている。理由はいろいろあるだろうが、きっと、楽器の魅力に取り憑かれ、他を犠牲にして、演奏することに熱中しすぎていたのだろう。でも今はそんな時代じゃない。そんな物語は古くさい。今はミュージシャンでも誰でも、ふつうに一人前に生活することが大事だ。しかし、人が夢中になれることにおいて、例えばサッカーワールドカップやオリンピックやボクシングの世界タイトルを獲ることみたいに、Jazzをやったり聴いたりすることがスリリングだった時代がかつてあって、そして今はそういう時代じゃなくなっているのは、寂しいことだ。あの頃のジャズは、いま聴いてもクールだ。

 

   
     
2004.10.15(金)                          文:田島貴男    
 

 今日はラジオ番組に幾つか出演してきました。スカパラのキンちゃんの番組にも出て、GAMOちゃんも電話出演したりして楽しかった。それにしてもキンちゃんのスマイルは、いつも人を嬉しい気分にさせるんです!本当にすばらしいんです!
 この間ボクシングに、ほぼにちのTARO-Tのイベントの時にもらった岡本太郎の顔のアップのT-シャツを着て行ったたら、トレーナーに「おーバクハツですか」とか、別のトレーナーには「その輪島功一のT-シャツいいねえ」と声をかけられました。輪島功一と岡本太郎ってそういえばちょっと顔が似てますよね。
 そいでニューヨーク話の続き。前から泊まってみたかった「チェルシーホテル」に初めて泊まりました。フロントはとても狭く、よくアメリカのギャング映画にでてくる、小さく升目状に木で仕切られたキーを入れる整理棚がありました。きちんと予約を入れていたのですがホテル側の手違いで、最初の一日だけ部屋が三つもあるスイートにスタッフ3人一緒に泊まらなければならなくなりました。髪の薄いホテル・マンが、その部屋は映画の「チェルシーホテル」でユマ・サーマンが使っていた部屋だということを、目を見開いてオーバーアクション気味に説明しました。エレベータを下りてその部屋に至るまでの廊下に、ホテルに住み込んでいるといわれる人の部屋が幾つかありました。ドアには、ボールペンで雑に書かれた彼ら自身の似顔絵が貼ってありました。部屋にはいると、短い廊下の真正面から鈍いグレーの不気味な肖像画に睨まれました。大きめのベッドルームが二つ、そのあいだの位置に広いリビングがひとつ、使用禁止になった暖炉、ガラスのテーブル、大きな古いソファー、その後の壁に、やはり存在理由の分からない鈍いグリーンの大きな油絵が掛かっていました。広いキッチンだけが小綺麗で、でっかい冷蔵庫があり皿や食器類もそろっていました。外に少し張り出した窓があり、その手前に広々としたシンプルな机があります。座ると目の前にニューヨークの街の汚れた屋根が見え、海鳥が何羽か群れて飛んでいったりしています。作詞とかするともの凄く捗りそうです。家具のデザイン、カーテンと壁の古めかしさなど、純文学的なオーラに包まれ、レナード・コーエンの歌詞そのままというかんじ。未確認情報ですが、シド・ビシャスが事件を起こしたのもひょっとしたらこの部屋かも知れないということでしたが、そんなことが起きでも不思議ではない雰囲気でした。その部屋には一泊だけして、次の日から三人べつべつに別れてひとり用の部屋に泊まりましたが、ひとり部屋もやっぱりおなじような雰囲気でした。

   
     
2004.10.08(金)                           文:田島貴男    
 

 昨日のVOICEで間違いちゃいました。マスタリング・エンジニアの名前、グレッグ・カルビをグレッグ・レイクと書いてました。エマーソン・レイク・パーマーかっちゅうの。昨日は毎日更新しようと思っていたのですが、ショックのためやっぱりチョーゴクタマーニ更新に戻します。なあんて。VOICEをアップしてすぐに、ファンの方がメールで教えてくれました。ありがとうございました。素早い反応に驚きました。
 ニューヨーク話・続きなんですが、ふらりとひとりでイーストビレッジ周辺の男性用アクセサリーショップに入ったのです。ガラスケースの中を適当に眺めていると黒人の女性の店員さんに、お目が高いだの、センスがいいだのさんざん褒められ、気が付くと指輪やらブレスレッドやら買ってました。自分で身につけるアクセサリーを自分で買ったのは生まれて初めてですが、せっかくだから意地になって毎日つけてます。シルバーに蛇の皮が張り付けてある指輪が、触っているうちに気に入ってきました。表面がだんだん鈍く光る感じになってきて、いいっす。
 泊まったホテルはレナード・コーエンの曲名にもなってる「チェルシーホテル」でした。ちょっとボロいんですがすげえ味がありました。次回そのことを書きます。

 

   
     
2004.10.07(木)                           文:田島貴男    
 

 どうもおひさです。ニューアルバムがやっとできました。タイトルは「街男 街女(まちおとこ まちおんな)」です。タイトルの意味とかいろんなことは雑誌のインタビューで言ってますんでそっちを見てください。良いアルバムに仕上がったと思っております。ぜひ聴いてみてください。
 ちょっと前の話になっちゃうんですが、アルバムのマスタリングでニューヨークへ行ってきました。ステアリング・サウンドスタジオのグレック・カルビがマスタリングをしました。彼はジョン・レノンのアルバムや最近ではストロークスのアルバムなどもやっているベテランです。彼に、ジョン・レノンがグレッグに書き置きしたメモを見せてもらっちゃいました。けっこう細かい指示がしてあって、ジョンがマスタリングにもこだわっていたことが分かり、意外でした。
 初めてメジャーリーグの試合も観に行きました。ビートルズがライブをやったシェアスタジアムへメッツ戦を観に行きました。松井稼頭男選手は怪我で欠場していて、今年のメッツは弱くて人もあまり入っていませんでしたが、面白かったです。つまんないバンドのライブを観に行くよりよっぽど楽しめましたよ。
 日本の野球が今大変みたいだけど、ぼくがその試合を見て日本の野球にこれがあればいいなーと思ったのが、ホームランボールはもちろんなのですが、ファウルボールもお客さんが持って帰って良いことになっていることです。あれ?僕が子供の頃巨人戦を見に行ったときは、持って帰って良いのはホームランボールだけだったんだけど、今は違うのかな?まあそれはおいといて、そのメッツのスタジアムへ来ている人々はほとんどグローブを持っていて、ファウルボールが飛んでくると我こそはと取り合いになります。そして運良くキャッチした人は嬉しそうにボールを持った手を大きくあげてスタジアムのお客さん全員にアピールします。テレビカメラがそのお客さんを捉え、電光掲示板に大写しになります。それを見てスタジアムのお客さんはいちいち拍手をするんです。これだったら試合の勝敗がどうのじゃなくて、ファウルボール目当てだけでスタジアムに来るのも楽しい感じがするじゃないですか。その他、回が変わるときに、グラウンドにバットマンの映画の宣伝の人がでて、バットマンTシャツをお客さんに空気銃のようなもので打って何個も放り投げ与える時間があったり、とにかく実際の試合以外の部分で楽しめるところがいっぱいあって、スポーツというよりもエンターテイメントだなあと感じました。
 続きは明日書きます。ニューアルバムの発売も近いんで、この超不定期更新のVOICEをちょっとしばらくまめに更新しようと思っております。よろしくです!

 

   
     

2004.6.4 文:田島貴男  

どうもです。またもや半年以上空けてしまいました。ごめんねえ〜。
 ということで超不定期更新のVOICE、今回から写真付きである。先日ついにケータイを何年ぶりかで変えた。Fomaにしました。毎日写真を撮りまくっている。そしたら、「フォーマー(尻上がりで発音)っすね!」などと早速言われた。
 この間シングル「沈黙の薔薇」のプロモーションビデオ撮影で、あるラブ・ホテルに行ったのだが、どの部屋もありえないデザインになっていておもろかった。映画の「シャイニング」みたいなこわい雰囲気の廊下があったり。そこでセッションメンバーとの演奏シーンを撮った。いろんな部屋でいろんなシーンを撮ったのだが、和式の部屋で、ぼくがひとりで刀を持って歌うシーンがあった。モニターに写る映像が映画みたいなので、即興で科白をしゃべろうってことになった。このシーンは、多分90パーセント以上使われないと思うのだけど、なんだか訳の分からない科白をそこで思いつきでしゃべりました。現場からは「来年からは男優デビューか」などという声も聞こえた。男優じゃなくて俳優だろっちゅうの。このビデオ、現在製作中なのですが、面白そうなものが出来そうなんで、皆さんお楽しみに。
 最近お気に入りの珈琲屋ができた。どこだかは内緒。そこで歌詞なぞを書いたりしている。店員さんがお茶を持ってくるときは、必ずノートブックを閉じている。「あっ、詩を書いてる」などと思われたら恥ずかしいからである。
 先週久しぶりに風邪を引いた。もの凄い咳がでたあと、発熱した。熱は引いたのだが、咳がちっとも止まらない。結構きついですこの風邪。皆さん充分にお気をつけ下され。

 

 

この人物こそ、スタッフTである。見ての通り、真っ赤っかな髪の色である。おれより10倍ぐらい目立つ。

 

このお二方こそ、鹿島達也(べーす)と佐野康夫(どらむ)である。

 

撮影帰りの夜の街道

 

控え室でのおれ(疲れ気味)

 


 
     

2004.5.11 文:スタッフT  
またまた代理登場です。すみません。
田島貴男はとにかく忙しいのです! 朝から晩まで、歌いまくり、曲を作りまくり、ギターを弾きまくり、ピアノを叩きまくり、サンドバックも叩きまくり、酒も飲みま……(あれっ?)、その合間に本も読みまくってますから、まったくもっておそれいります。
そんなハードスケジュールのなか、ようやく7月の渋谷公会堂公演のタイトルが決定いたしました! その名も『沈黙の薔薇』。
“薔薇”と表記するか、それとも“バラ”かで、悩みに悩む田島貴男。縦に書いたり、横に書いたり、遠めで見たり、目をつぶってみたり。はたまた打ち込んだ文字のフォントをあれこれ変えてみたり。その結果、漢字で“薔薇”に決定いたしました。
甘く危険な香りの漂う花、薔薇。オリジナル・ラヴにピッタリですね!

このページにおいては、沈黙の薔薇どころか、沈黙の田島貴男状態ではありますが、本人が登場する時には、甘く危険な香りをともなって皆様を酔わすことでしょう。それまで、しばしお待ちくださいませ。

スタッフT
 
     

2004.4.15 文:スタッフT  
「おっ、ひさしぶりのvoice更新!!」・・・っと喜び勇んだ皆様、ごめんなさい。私は残念ながら田島貴男ではございません。代筆の者でございます。
 本来なら本人が近況を報告するのが皆さんにとって嬉しきことなのは重々承知ですが、現在、田島貴男はレコーディングなどなどで大忙しなのです。そこで私めが代わって田島の近況報告をさせていただきますことをお許しください。このままだと9月からずーっと「アトリエが水漏れっぱなし」だと思われてしまいますし・・・。
 まず近況報告としましては・・・アトリエはもう水漏れしておりません!、ってそんなことはいいですか? はい了解です。現在、田島貴男は仕事の合間をぬいまくりながら、おいしいお酒を体に注入し、それをボクシングジムで大放出しております。とても元気にやっておりますのでご心配なく!
 これではあまり近況報告になっておりませんが、6月に待望のニューシングルも発売されることですし、今後も皆様を喜ばすニュースが盛りだくさんです!!期待してお待ちください! 田島がひと段落つくまで、代わって私「スタッフ T」が今後も度々登場いたします。どうか、よろしくお願いいたします!
 
     
2003.9.3 文:田島貴男  
 一昨日の夜からアトリエが大騒ぎになった。水漏れ事故である。床から水がしみ出してきて止まらない。ギターや録音機材などを移動してまる二晩も水を吸い取る掃除機で格闘。吸い取った水はバケツ20杯分くらいか。原因が今日の午後にやっと判明。まいった。今日はボクシングへ行こうと思っていたが行けず。仕事も全面的にストップする。ついてねえ。
 何ヶ月か前からひとり晩酌が習慣になっている。缶酎ハイとあたりめ、焼酎とコンビーフ。二十歳過ぎの頃、1年くらい晩酌が毎日の習慣になってたときがある。でも僕はそんなに酒飲みじゃなかった。たまに飲むとビール一杯で真っ赤。20代後半の頃は3年くらい一滴も飲まなかった時期もある。その時期にはけっこう甘いものが好きだった。ケーキを自分で作っていたくらい。でも今はビール飲みながら食うらっきょうのほうが良い。Birdのレコーディングでアレンジを手伝ってもらった小松秀行は、自分で漬けたらっきょうを人にあげたりしている。
 たばこはシングル「宝島」の歌入れの日以来一本吸っただけ。「美貌の罠」のPV撮影の時吸ってくれと言われて吸った一本。これがうまかった。「宝島」の歌入れがうまく行かなかったからたばこをやめた。僕はヘビースモーカーだった。マルボロ一日二箱。アルバムレコーディングが終わるたび、前歯に丸いフィルターの形したヤニをザクトで磨いて落としてた。やめるとき、一ヶ月間ニコチンなしの普通のガムを噛みまくった。それこそ、5分で10箱とか。一ヶ月我慢したらたばこやめられます。意外と簡単です。
 水漏れ事故がなんとかなりそうになって、珈琲屋で休憩。橋本治を読む。橋本治を読むと、泣いてしまうことがある。おれの目が水漏れ。老朽化が原因か?鞄には読みかけの本が15冊くらい入っている。CDもけっこう入ってるから重たい。高校生の頃から僕の鞄はいつも大きくて重たい。その頃田舎では、教科書は机の中にしまいっぱなしにして学生鞄を薄く潰して持ち歩くのがおしゃれってことになってた。僕の鞄はいつも破裂せんばかりにものが入っていたから、ブタ鞄と言われていた。髪の毛をダイエースプレーで逆立てて、手にはブタ鞄の高校生。毎日PILのメタルボックスとFlowers of Romansを聴いてる。でも大学生になったらポップスをやるようになりました。そんなことを沼澤さんに話したら、メタルボックス買った、とメールが来てちょっと驚く。なんだか言い訳っぽい返事を出す。
 この間久しぶりに見た映画、「パンチ・ドランク・ラブ」。フィオナ・アップルの旦那で「マグノリア」の監督が撮った映画。友部さんとその奥さんが良いと言ってたとおり、いい映画だった。この監督、ひょっとして天才?ラストであまり意味も分からず、またおれの目が水漏れ。
 ポニーキャニオンから勝新の「座頭市」のコメントを書いてほしいから、とビデオを渡された。ビデオの中の若い勝新は、奇怪で不気味。重心の低い動きは、でっかい亀とか、イグアナとか、カメレオンとか、名前の知らない古代の恐竜みたい。つまり勝新は、男の子が大好きな生き物なのだ。北野武の座頭市が早く観たい。
 
     
2003.9.1 文:田島貴男  
 どうもです。ひっさしぶりの更新です。「踊る太陽ツアー」も終わりbirdさんのアルバムのプロデュースも終わり、あと一つ、まだ内緒なんだけどある仕事があってそれもおわり、そろそろ次のアルバムのための曲作りをし始めないとな、といったところです。
 この間葉山の海辺のライブハウスでシークレット弾き語りライブをやってきた。リハーサル前に現地入りしたら、よく晴れて、あまりにも海が輝いてて気持ちよさそうだったので、お店で海パン買って一泳ぎした。気持ちよかった。ライブ前に泳いだのは初めてのこと。どっぷりと陽が暮れてライブが始まる。もちろん海パンのまま。パーカッションのラティールと僕、そして海が波の音でセッションしてくれた。歌は波の音に応え、波の音はコンガに応え、コンガはギターの音に応えたりして、おれとラティ、そして砂のベンチに座るお客さんたちは、真っ黒なだだっ広い海の向こうを、なま暖かい潮風に乗って漂ってるようで。久しぶりに「サンシャイン・ロマンス」も歌ったし。マネージャーと帰りの車のなか、美空ひばりが歌うジャズを小さい音で聴いてたら、波の音みたいに聞こえた。
 昨日とあるレコーディングでまたもや、歌一発録りOKをやった。リズムレコーディングと同時に歌う歌はやっぱりいい。みんなの演奏もナイス。こりゃけっこういい出来なんじゃないの?
 今日、ドラマーの沼澤尚さんとユウメシを食う。オムライスおいしかった。沼澤さんとは最近出逢ったばかりなのに、なんだかずいぶん前から知っている人のよう。フジロックで観たビョークが凄かったと力説する沼澤さん。去年ヴェスタパインツアーのDVDを観て度肝を抜かれたけど、その時よりもっと大がかりで凄かったみたい。ビョークの合図で花火が打ち上げられたりとか。そのための花火師もフランスからわざわざ呼んだらしいとか。
 そういえばこの間ライジングサン・フェスティバルに初めて参加して感心したのが、バックステージがフランクないいムードだったこと。けっこうお酒を飲んでいろんなミュージシャンと話が出来た。あんなに一度にたくさんのミュージシャン達と呑めることはそんなにない。千歳空港についてすぐにスカパラ谷中から「歌わないっ?」て連絡があった。会場に着いた頃にはスカパラのライブは始まってた。アンコールで、いきなり3万人が両腕を上げる前で「めくオレ」歌う。一秒で汗だくになるほどのテンション。深夜になってロザリオス中村達也氏のセッションに飛び入りした。彼の素晴らしいドラムが気持ち良くて、泥酔ぎみのおれ、気が付くと、スカパラ加藤君から借りた超高価なビンテージギターのヘッドをシンバルに叩きつけてた。そしたらやっぱり傷がついちゃって悪いことをした。加藤君ごめん!おれが謝って修理代をだすと言っても加藤君は「いや、いいんすよ、いいんすよ!」。次の日の我らのライブも予想以上に大勢の人が観に来てくれて、その誰もが両腕を上げたりして盛り上がってくれたので、おれも最後の曲でギターのチューニングがめちゃくちゃになると、久しぶりにマイクスタンドを投げてジャンプした。
 そしてまた一人のアトリエにもどる。あんまり向き合いたくもない自分と向き合ったりして。ギターを弾いたり、本を読んだり、ぼーっとしたり、ピアノを弾いたり、うたた寝したり、サックスを吹いたり、またぼーっとしたり、メール書いたり、CDを聴いたり、またうたた寝したりして、曲を書いてるフリしてる。
 
     
2003.4.11 文:田島貴男  

 ニューアルバム完成間近。

 いよいよ去年から作ってきたニューアルバムが、ミックスダウンという作業を残すのみという段階まで来ました。
 いつもアルバムを作るのは大変なんだけど、今回はまたもや「挑戦」だった。過酷なスケジュール予定を眺めて、いったいこんなことが自分に出来るのかどうか分からないという状況だったが、なんとかなりそうで良かった良かった。いま思えば、去年の「節分の日」に僕がボクシングジムに入るところからアルバム作りは始まっていたのだ。
 今回のアルバムは、いつものごきげんなメンバーのほかに、町田康さん、友部正人さん、矢野顕子さん、松本隆さん、松井五郎さん、スカパラホーンズ、クリス・パーカー、ウィル・リー、佐野康夫くん、沼澤尚さん、ほか、そうそうたる人たちと一緒に仕事をすることが出来た。収録曲は11曲、そのうち2曲のリズムレコーディングをニューヨークのHit Factoryという豪華なスタジオ(ジョン・レノンやマイケル・ジャクソンがレコーディングしたところ)でレコーディングした。そこでのセッションメンバーが、ピアノで矢野顕子さん、ベースがウィル・リー、ドラムスがクリス・パーカーという一流ミュージシャン。緊張が走るレコーディングだったが、素晴らしいテイクを録ることが出来た。やっぱり矢野さんのピアノはすごかった。後日、友部正人さん夫妻と一緒に矢野顕子さんの家で晩御飯をご馳走になった。矢野さんの作る手料理がおしゃれでおいしかったです。ニューヨークでは毎日友部さんに会っていた。友部さん夫妻には、いろいろおいしいお店に連れて行ってもらったり、マンハッタンにある友部さん宅でお酒を飲んだりして、ずいぶんとお世話になってしまった。このときのことを、友部さんが雑誌「現代詩手帖、4月号、特集友部正人の世界」にちょっと書いてくれてます。友部さんの素晴らしい詩も読むことが出来るので、ぜひ読んでみてください。
 結果的に今回のアルバムは前回の「ムーンストーン」とはまるで違う、そしてここ何作か作ってきたアルバムとも違う、豪華で甘酸っぱいロックン・ロール・アルバムになったと思うんだがなあ。エナジーあるぜ。
 今回のアルバム制作期間に、信じられないほどいろんな素晴らしい出会いがあった。とても不思議だ。ショックであったと同時に学ぶことの連続だった。ぼくもいつか一人前になりたいです。
 ニューアルバムのタイトルはもうすぐに発表します。よろしくです。

 
     
2003.3.4 文:田島貴男  
 どう〜も〜!あけすぎて、おめでとうございます。あけすぎました。すいませーん。いやーとにかく忙しくてそろそろ身も心もヘロヘロになってきました。ニューアルバムの歌入れが明日から始まります。なにをしとったかというとニューヨークでレコーディングしてきたりプロモーションビデオの撮影したりもういろんなことがありすぎてなにも憶えていないです。ニューシングル"Tender Loveのプロモビデオが完成したのですが、オリジナル・ラヴ史上、飛び抜けて馬鹿ワンダフルなビデオが出来ましたゼ!撮影日にはおれとスペシャルゲストの木暮晋也が約20時間近くノンストップでひたすら踊りまくり、おれと木暮だけじゃなくスタッフの方々も大変ご苦労なさりまくり、われわれの汗と努力と馬鹿と涙の結晶ビデオをとくとご覧くだされ!芸術は爆発だ!  
     
2002.12.27 文:田島貴男  
 どうもで〜ス!いやあ、ツアーも終わってクリスマスも終わっちゃって、あともう いくつ寝ると〜、になってしまいましたねえ。ツアー最終日の渋谷クアトロは燃え尽 きたぜ!凄かったね。今年はムーンストーンってアルバムを出して2回ツアーした。 内心超テンパってたんだけど終わってみれば2回ともとてもいいツアーだったと思う。 それもこれも皆様のおかげであります。スパンコール・ツアーに来ていただいたお客 さん、本当に感謝します。ありがとうっっっ!!
 さっき、久しぶりにジムに行って来た。やっぱり気持ちがいいねえ。今年は僕のボ クシング元年でした。めちゃきつかった真夏のトレーニングを思い出すなあ。毎日床 にぶっ倒れてたもんね。この間の渋谷のAXのライヴにジムのトレーナーの人が来てく れて、最高に嬉しかった!ボクシングを始めて本当に良かったと思ってる。すごーく 精神的に影響があったと思う。体を動かさないと分からなかったこと、見えなかった 世界が、こんなにも多く大きくあるんだって、びっくりした。
 今年はとにかくはやく過ぎちゃったなあー。地球の自転がスピードアップしたので はないかという疑惑が俺のなかで浮上したね。今年は忙しかった。特に後半はこんな スケジュールこなせられるのだろうか、って思ったけど、なんとかいまその半分くら いは無事にこなせて少しホッとしてる。綱渡りの中間地点に来たって感じで。なんて、 こんなこと読者に愚痴こぼしてるみたいで、だめっすねおれ。でも来年はもっと忙し くなればいいのにって思ってる。今は忙しさに慣れる練習をしてるってかんじかな。 とにかく、今オリジナル・ラヴはツアー終わったばかりの師走だっちゅうのにニュー アルバムのレコーディング中です。2003年の春くらいに皆さんにお聴かせできそ うだよ。来年は、矢沢の永ちゃんが言うところの「BIGになる!」、岡本太郎が言う ところの「爆発だ!」ツァラトストラが言うところの「超えてゆく人」ってセンでい くぞお!
 皆さんはどうですか?
 ビタミンC取ったりしてかぜなどひかぬように。お気をつけて。よいお年を!!!!
 
     
2002.10.18 文:田島貴男  
 ユーミンのカバーアルバムのレコーディングをした。「時のないホテル」という曲をカバーしたんだけど、かっちょええことになってまっせ!今回のレコーディングは歌も含めて全部一発録りしちゃった。つまりほとんどライブレコーディング状態。ものすごい楽しかった。やっぱり僕は、現場仕事が好きなんだなあってつくづく思ったね。みんなでわいわいがやがや言いながらなにか素晴らしいものが出来上がってゆく。もう最高のひとときだぜ!レコーディングしかり、ライブしかり、ライブリハーサルも好きだし。おそらく芝居とか、映画作りとかもこういう楽しさがあるのかもな。歌もダビングじゃなくてライブみたいにみんなと一緒に演奏しながら、ギターを弾きながら緊張感のあるなかで歌ったから、なんだか僕の満ち味がとガツッと発揮できたいいものになったよ。今年中に発売されるらしいからみなさんぜひチェックしてくれい!
 それから、フィルターレコードというレーベルのコンピレーションをやりました。初めてこういった仕事をやってみたけど結構大変だったな。でも知らなかった凄い才能にも巡り会えたしおもしろかった。僕のリミックスも入っていますぜ!これが入魂の俺サックス吹きまくりバージョンに仕上がった。名付けて"SAX BEGINNER'S REMIX"!い〜い感じでっせ!チェキッてくれい!
 それから、近々このホームページ"HAVE THE LAST LAUGH"が全面改装されますぜ。見やすくてスゲエきれーな感じになるヨ!わたくしめの11月20日発売の新曲「恋の彗星」に合わせたアーティスト写真も載ります。このために新しいスーツを3着も作っちゃったんだけど、なんだかビカビカ光ってて眩しいのよこれが!お楽しみに!
 それから、おいらのニューアルバムの曲作りが本格的になってます。もう毎日うなりまくり。寝てねーから眠いよー!じゃあ寝りゃーいーじゃねーか!いやいや締め切りがあるんで。大丈夫かッッ!間に合うのか田島ーッッッッ!毎日「成り上がり」読んでロケンローでがんばってます。
 
     
2002.9.21 文:田島貴男  
 仕事場の近くに団子屋があり、いつしか団子を買って食う習慣が付いた。今日もお気に入りの“みたらしだんご”を買おうとしたら、あいにくの売り切れ。しょうがないので、いつもは店先に並んでいない、真っ白のだんごがあったので珍しくて買った。するとなじみの店員さんが、「そこのススキを持って返りますか」という。足下には確かに水を入れたバケツに何本ものススキがさしてあるのだが、僕は狐につままれたような感じで、「へ?」なんて間抜けな返事をしたら、「今日はお月見でしょ」とその店員さんが言ってやっとすべての察しがついた。僕が買ったのは月見団子だったのね。今日は十五夜のお月様を眺める日だったのだ。僕はこの年まで生きて、こんな日を意識したことはなかった。僕も「ムーンストーン」なんてアルバムを作ったけど、ニッポンには、お月様を眺めて団子を食おう記念日、なんてものが昔からあったのね、なかなかやるじゃないの、と団子を食いながら思った。団子をほぼ毎日食うことでいままでと違った世界が見えることもあるのだな。でも今夜はあいにくの曇り空。昨夜はあんなにぴかぴかのお月様だったのによ!
 ところで僕はここで皆さんにイエス!!と叫んで伝えたいことがある。What's Newのコーナーにも書いてあるけど、11月に出るニューシングルがこのあいだついに出来上がりましたイエス!!!!これ、自信作である。タイトルは!!!「恋の彗星」!!イエス!!ほんとひさびさ、出色の出来である。なんかしらんけどおれの声、10年若返っているぜ!そしてそのマキシシングルのカップリングに、この間のムーンストーンツアーのライブの曲が入る。これがまた大変盛り上がっている。是非とも聴いていただきたいのである!!
 それから、オリジナル・ラヴ今年2回目のコンサートツアーが決定したぜ!!一年のうち2回もツアーするなんて何年ぶりのことだろ。ツアータイトルは!!!「スパンコール」!!!なんでやねん!!イエス!!!前回のツアーはかなり好評だったたが、そのさらに上の上を行くライブツアーにしたいと思うので、是非とも皆さんお誘い合わせのうえ、遊びに来て下さい!!
 僕は現在ニューアルバムの曲を作っている最中で、もうまもなくレコーディングにはいる。久々おれにしては結構速いペース。今回のアルバムは、いままでにない企画をたくさん放り込む予定である。だからもう忙しくて眠くて、毎日行っていたボクシングも週1,2回に減らしている。なんだか気候もやっと秋らしくなったし。秋のしみじみとしたムードを感じつつ、コーヒー飲んで、お茶飲んで、もりもり団子食って曲作ってるでよー!
 
     
2002.7.25 文:田島貴男  
 この間初めてボクシングの試合に行ってきた。後楽園ホールのファイターチキンを食べながら、大いに盛り上がったよ。後からジムのトレーナーに聞いたら、ある選手は試合の途中で指の骨を折っていて、それでも6ラウンドを戦い抜き、判定勝ちした。すごい。ぼくもたまにサンドバッグを殴っていて、ストレートが変にヒットして拳が痛くなることがある。そんなときは、本能的にもうこれ以上サンドバッグを打つ気がしなくなる。とにかく痛いのだ。まして指が折れているのだから相当キツイだろう。よく闘志を保って最後のラウンドまでやるものだ。それで次の日、おれは奮起してジムで最初から飛ばしすぎていた。いつものメニューの途中でふらふらになってノックダウン!!ジムには当然のことながらクーラーはない。夏はキツイぞ!それなのにみんな黙々と汗まみれになってポーカーフェイスで練習してますよ。トレーナーの人たちも平然と一日中何人ものボクサーを相手にミット打ちをしてる。すごいです。
 この間、町田康さんと佐藤タイジ君のバンド、「ミラクルヤング」を観に行って、感動した!最近の、スケーターファッションに身を包んでたり、入れ墨にピアス、シドみたいに髪立てて、キュートでやんちゃでモテそうな人たちが、やっぱパンクだよね、みたいな雰囲気が一世を風靡しててどうもなじめない感じなのだが、そういう欲求不満が一気に吹き飛んだような、やっぱりパンクってこれですよね、みたいな爽快感におれは包まれた。実はこの間、彼らがやってるテレビ番組「相談アワー」に出てきた。タイジ君は以前からいろんなところで会ったりしてたんだけど、町田さんとはそこで初めて話した。とても面白かった。町田さんは、今は芥川賞作家として有名だけど、かつて「INU」というパンクバンドをやってて、ぼくはそのころイナカ町の高校生で、町田さんはカリスマ的な存在感を放ってた。町田さんはまったくカッコをつけない人で普段もステージの上でもちっとも変わらない。「俺は、ファンキー!俺は、キュート!俺は、ノーマル!アイラブユー!」と叫んでいた。いかした歌詞。全曲いい曲だった。3年くらい前にテキサスで観たパティ・スミスのライブを思い出した。タイジ君のギターが、ちょっとレニー・ケイ(パティ・スミス・グループのギタリスト)に聞こえたよ。 
 それからこの間岡本太郎美術館に行ってきた。ぐつぐつ煮えたぎった鍋のような激しさが渦巻いててすごいテンション。よかったなあ。岡本太郎さん最高だね。なんといってもあの顔が最高。あのおもしろいかお。そこで何冊か岡本太郎さんの本を買ってきたのだが、最高のフレーズが溢れかえっている。
  
    「今までの自分なんか、蹴トバシてやる。
    そのつもりで、ちょうどいい。
    ふつう自分に忠実だなんていう人に限って、自分を大事にして、自分を破ろうと
    しない。社会的な状況や世間体を考えて自分を守ろうとする。
    それでは駄目だ。社会的な状況や世間体とも闘う。アンチである、と同時に自分
    に対しても闘わなければならない。
    自分に忠実に生きたいなんて考えるのは、むしろいけない。そんな生き方は安易
    で甘えがある。ほんとうに生きていくためには自分自身と闘わなければだめだ。
    自分らしくある必要はない。むしろ、“人間らしく”生きる道を考えてほしい。」

 3年くらい前に日本のヒットソングによく使われたフレーズ「自分らしくあろう」に、とても違和感を覚えていたが、あっ!ってこれ読んで「そのとうりです!」って叫んでいるおれ。
 そのほか、

    「心を入れ替える、なんていうのは卑しい・・・今がすべてだ。いずれあるもの
    ならば、今、必ずある。今ないものならば将来にも絶対にない。」

 とか、

    「誤解される人の姿は美しい。 
    人は誤解を恐れる。だが本当に生きる者は当然誤解される。誤解される分量に応
    じて、その人は強く豊かなのだ。誤解の満鑑飾となって、誇らかに華やぐべきだ」

 など、きびしく元気になれる言葉がいっぱい。いつしか「YES!!」と叫んでガッツポーズ、となってるおれ。
 ところで、突然音楽の話になるが、「ストロークス」ってバンドの、"IS THIS IT"って、ものすごくいいアルバムだなあ。毎日聴いても飽きない。ニューヨークの、いまどきテレヴィジョンやモダンラヴァーズを臭わせるアレンジ若いバンドってところでも珍しいと思ったけど、あまりにも曲がいい。とともに自分の若い頃がオーバーラップした。アルバムのほとんどの曲がいい曲。メロディも歌詞も歌もばっちり。よく聴くと所々に笑えるところがあったり。未完成を巧みに操ったかなり完成度の高いアルバム。自分の今やっている音楽とは全く違うジャンルだが、みょうに親近感を感じたよ。
 
     
2002.6.9 文:田島貴男  
 どうも〜。ついさっきワールドカップの日本対ロシア戦を見終えたばっかりであります。盛り上がってスポーツ番組ばっかり見ています。街中、いや国中が浮かれて、頭のなかがポワーッとしてる。ぼくも先週は、仕事の合間、サッカーの試合の時間になるとつい仕事を中断してなんかしらの試合を見てたもんね。
 最近はある人への曲作りをしていたのだけど、ちょっと手こずって1ヶ月くらいかかっちゃった。べつにワールドカップのせいじゃないのだがね。でも昨日やっと目処が立った。これが結構いい曲に仕上がりそうなのだよ!いつか皆さんに発表しますけど、楽しみにしていてください!
 ワールドカップのような凄いお祭りは大好きだね。ぼくがやってるライブもお祭りだと思うし。お祭りが好きなんだな。音楽をやっていくことにおいて、アルバムをこつこつ作る作業よりも、ガーッとライブをやるほうが、どっちかっていうと自分は好きだし。
 ちょっと前の話になっちゃうけど、この間ムーンストーンツアーが終わりました。ぼくにとっては、とても得ることの多かった、素晴らしいツアーだった。渋谷のAXでプレゼントした「縄跳び」を運良く手にしたお客さん!跳んでますか?!ぼくは跳んでますよ!!今回のライブでは、いろんな意味でお客さんに感謝したくて、バラの花を持ってステージに立った。あれはお客さんに捧げた花だぜ。ツアーが終わったあと、たくさんのメールが毎日このホームページに届いて、すぐにこのページを更新したかったんだけど、頭のなか真っ白になってたっていうか、もう、なんとも言葉にしがたい気分になってたというか、なんかうまい言葉が思いつかなかった。今回のツアーを盛り上げてくれたお客さんに本当に感謝します。ありがとよッ!!!
 それで、一ヶ月休んでいたボクシングを再開して、やっとこれから自分の新曲のほうにも取りかかるかってところ。しばらくまた、ピアノに向かって呻る毎日が続くんです。ピアノの上にドライフラワーを置いてる。花は渡すのも、もらうのも、嬉しいもんだ。花はじきに枯れてしまうけれど、嬉しさは記憶として残る。音楽でも、なにか残るものを自分が作れたらっていうのが、いまだに夢だね。
 
     
2002.5.7 文:田島貴男  
 いよいよ明日からムーンストーンツアーが始まりますよ。昨日までみっちりリハーサルやって、おれもメンバーもテンパリまくってたけど、なんとかいい感じになってきたと思う。ボクシングに行って最近驚くほどスタミナが付いたんだけど、その成果が今回のライブで出るか?とにかく久しぶりにお客さんの前で歌が歌えるってもう張り切ってます!皆さんムーンストーンの歌詞は覚えていただけましたか?それでは会場で会いましょう!!
 
     
2002.4.8 文:田島貴男  
 この間のタワーレーコードでのインストアライヴは楽しかった。おれがピアノを弾いて木暮がギター、鹿島さんがウッドベースっていうトリオの編成でやりました。ティアラ江東でのイベントライヴもこの編成でライヴをやったんだけど、初めてっていうこともあって、ちょっと堅かった。でも今回のインストアでのライヴでは、やっとなんとかリハーサルでやってたことをうまく本番で出来て、おれもメンバーも素直に盛り上がれた。
 「アダルトオンリー」は、本番直前で全くアレンジを変えて、ナット・キング・コール・トリオみたいなスウィンギーなふるーいジャズヴォーカルバンドのアレンジにした。内心うまくいくかどうかハラハラしてたけど、いい感じにできた。オリジナル・ラヴはかつてデビュー前に、ナット・キング・コール・トリオのカヴァーをやっていた。古い知人は、今回のライヴアレンジの「アダルトオンリー」を聴いてそのころを思いだしたと嬉しそうにおれに話した。アンコールでは久しぶりに「プライマル」をやった。この曲はピアノでポロンとやってもはまる曲だ。シンプルな歌詞だからシンプルな今回の編成の方が、派手なオーケストレーションでやるよりも、歌がしっくりくる。
 2ヶ月くらい前からボクシングジムに通っているんだけど、そのおかげか、最近声がまた少しでかくなったような気がする。体が少しずつバネ化しているみたい。プライヴェートスタジオでの自己練習で、ピアノを弾きながら歌おうとすると、ギターを弾きながら歌うよりも大きな声で歌わなければならない。ギターよりもピアノのほうが音が大きいからだ。だから歌の練習をするのに、ピアノという楽器は、ギターよりも適している。常に意のままに体を響かせて歌うことが、まだ出来なくて、今日も練習してるんです。
 
     
2002.3.19 文:田島貴男  
 ついにニューアルバム「ムーンストーン」が発売されますよ!!イヤーここまで長い道のりだったなーほんと(涙)。今回のアルバムは、いわば、ぼくなりのブルース・アルバムといったところか。かといってアメリカ南部の戦前ブルースとか、デルタブルースとかをやっているアルバムじゃあ全然ないのだが。なんかブルージーな感じなのよ。街の空に疎らに浮かぶ星々。暗闇を照らす太陽の光を反射する鏡としての月。月に静かの海が見える。夜のお菓子、ムーンストーン。夜中にひとりでキャンドルの火を灯すように聴いて欲しいのよ。
 明日から大阪にいってきまーす。21日にインストアイベントやるんで、近くに住んでるひと、来てみて。ニューアルバムの曲を弾き語りでやります。
 
     
2002.1.22 文:田島貴男  
 どうも〜!!!!約半年ぶりの更新でーす!!!
皆さん、今更、あけましておめでとう!!今年は皆さんにとっても、ぼくにとってもいい年にしよう。ひとつ元気にいこう!
 ついに、アルバムがほとんど出来上がってきました。ここまでくるのに、丸一年かかっちゃった。今年のお正月はひさしぶりに仕事しまくった!締め切りが迫ってホントやばい状態だったんです。一昨日ミックスが終わったんだけど、それまでは3週間くらいちゃんと眠る時間もなし、休む時間は全くなかったね。大晦日にK1観たくらいだよほんと。ほんとは去年のうちにアルバムが完成するはずだったんだけど、遅れちゃってね。もうくたくたです。全速力で駆け抜けたって感じの年越しだった。
 それで今は、アルバムがやっと完成しそう!ってところで最後のあがきをやっている。マスタリングの作業と歌いれでまだ決定したものができていない。シングルが発売になって、アルバムの曲名がもう発表になったけど、まだ完全にアルバムが完成してはいません。あと一週間くらいでできると思います。それまではまだ気が抜けない日々が続いています。
 
     
2001.7.9 PM 7:51
引っ越し、サックス、7月
文:田島貴男  
 どうもお久しぶりです。全然更新してないから誰も見なくなっちゃったかな?誰も見なくても日記なので、書き進めてゆくことにする。
 ここのところ暑い日が続いていますね。おれもみなさんと同じように、この暑い中、いろいろ街を飛び回って汗流して毎日を送っているのだ。というのも、おれは今、事務所の引っ越しで大忙しなのです。それでニューアルバムの作曲は今のところ70パーセントくらいできあがったところで小休止している。
 今日は、自分のサックスをメンテナンスするためにセルマー社へ行って来た。おれのサックスは少々手入れが必要だと、サックス吹きのまっちゃんに言われた。しかも、この間スカパラのプロモーションヴィデオ撮影のとき、自分のサックスをGAMOU君に診てもらったら、やはり調整した方がよいと言われた。それですぐにでも調整に出しに行きたかったのだが、引っ越しのあれやこれやに追われて、結局今日まで延びてしまっていた。セルマー社へ行ったら、音大生っぽいお姉さんがソプラノサックスをパララララララッ!!と吹いて、バカテクを披露していたので、ちょっとサプライズした。
 ところでそのスカパラのヴィデオ撮影なのだが、用もないのになぜかおれはマイ・サックスを持っていったのである。内心おれは、自分のサックスを吹く勇姿をこっそり撮影してもらえねえかなあと思っていた。しかし、撮影本番、スカパラのみなさんが管楽器を持って颯爽と構える姿を見たらちょっと恥ずかしくなってしまい、おれはサックスをケースにしまった。しかし、最後のテイクでやっぱりせっかく持ってきたのだからと、なにげにサックスを首から提げてカメラの前にたってみた。すると特に監督さんのひんしゅくは買っていない様子だったので、イントロのフレーズに来たところで思い切りバーオーッと吹く真似をした。その姿を見てGAMOU君達が遠くでぎゃはははははと笑っていたよ。運が良ければおれのサックスを吹く姿がスカパラのプロモヴィデオに映っているので、ひとつよろしく。
 
     
2001.3.23 PM 6:07
今日のBSフジのライブ番組は絶対見て!!
文:田島貴男  
 今夜12時からBSフジの「ミュージック・インデックス」という番組で、オリジナル・ラヴのスペシャルライブをやるんですけど、これみなさんぜひ観て欲しいんですよ!去年の暮れに「ジョン・レノン・ラヴァーズ」っていうテレビ番組におれらも参加させてもらって、そのときは「ジェラス・ガイ」を歌ったんだけど、それがすごく良かったんだよ。その番組全体に流れている雰囲気とかもとても良かった。そのときのディレクターさんに誘われたんでおれはもう最初から超乗り気だった。せっかくだからいつもとは違ったライヴにしようって、アコースティックセットで、演ったことないカヴァー曲なんかを織り交ぜて、映画「レット・イット・ビー」の公開レコーディングみたいなライヴをすることになった。で、今月いっぱいで解散してしまうピチカート・ファイヴの「美しい星」、キリンジの「エイリアンズ」をカヴァーした。それから去年のツアーでやろうとしてできなかった、おれがピチカートにいたときに書いた曲、「誘惑について」もやった。おれがテレビ番組で歌ったライブのなかでは文句なくいちばんのいいスタジオライヴになった!!映像もすごくいい感じで気に入っているんすよ。もうこれはホント、ぜひ観て欲しいんですよ!
 
     
2001.2.15 AM 6:16
ダン・ヒックス・アンド・ヒズ・ホットリックス
文:田島貴男  
 きょうダン・ヒックス・アンド・ヒズ・ホットリックスのライヴを観に行って来た。10年前にダン・ヒックス・アンド・アコースティック・ウォーリアーズとして初来日したとき、彼はアルコールによる長いスランプからようやく抜け出たばかりという噂も本当のようで、お客さんが今日より入ってなかったこともあったし、想像してたより神経質で寂しい印象を受けた。っていうか、今日がお客さん入り過ぎ、かつ、盛り上がり過ぎでしょ!アルバムも出さず、プロモーションもしていないのに、10年前よりも数段人気が出ている感じ。これは驚くべきことというか、不思議な現象でさえもあるような。彼は21世紀に入ったヴァレンタインデーの日に、ステージの上でなにをやっても熱狂的にお客さんに受けていた。皮肉にも、とてもオールドファッションな、極めて20世紀前半的な彼の音楽は、30年近くを経て熟成されたというか、まあ、ようやくそのすばらしさにみんなが気づいたのだろうけど。いやいやちょっと待て。さっき、10年前の彼は神経質で寂しい感じがしたと書いたけれども、それはひょっとしたら、じつは彼は全く変わっていなくて、おれの心境の変化、おれを取り巻く世界の変化が、彼の印象の変化なのではないかという気がしてきた。おれは10年前、ダン・ヒックスが好きで好きでたまらなくて、それこそ神様のように崇めていたのだけれど、当時若かったおれは、彼のレコードを聴いて、おしゃれで切れ味のいいスイング感に、もっと派手でエネルギーに溢れたものを感じ取っていて、それを彼のライヴに求めていたのかもしれなかった。おれはそのとき彼の音楽に流れている悲しみに気づいていなかったし、彼のとぼけた美しい冗談はそこからこぼれていることも知らなかった。彼の寂しい無表情はカタルシスに溢れていた。彼はきっと目の前のお客さんが受けていようが受けていまいがどうでもよく、そればかりか彼自身の人生についてさえも、どうでも良かったりするのではないか。彼の歌は、それゆえに、あれほど強くて悲しくて美しくてばかばかしくて軽いのだろう。今日のライヴを観ておれはそんな気がして少し救われた。そしてあらためて彼の音楽に敬意を払ったね。
 
     
2001.1.16 AM 4:13
なんでも携帯電話
文:田島貴男  
 このあいだついに携帯がぶっ壊れた。まえからたまにディスプレイがなにも表示しなくなることがあったんだけど、電源を入れ直したり、適当に放っておくと直ったりしてた。それがついにどういじってもディスプレイは頑としてのっぺらぼうのままになった。電話の機能は問題なくて、電話がかかってきても普通に話すことができるんだけど、誰からかかってきたのか、留守電が入っているのかとかがまるでわからないし、その他の便利な機能が全く意味をなさなくなった。このあいだ、その携帯に電話があって、電話に出た瞬間に切れてしまった。いったい誰からかかってきたのかわからなくて、いつまでも気になったりしちゃってさ。
 それであの話題の携帯電話ウォークマンを買ったのよ。早速おれのブロークンハートにじわっと効く極俺的カタルシス選曲を録音して、ひとりでボーッと街を歩いてみたりしちゃった。
 それにしても携帯ウォークマンが出るくらいだから、そのうち携帯電話映画館とか携帯電話パソコンとか、なんでも携帯電話になっちゃうのも時間の問題だなあと思ったよ。試しにこの携帯ウォークマンを事務所のオーディオにつないでみたら、CDとほとんど変わりない、迫力のある音が出てきたから驚いた。21世紀に入って音楽を取り巻くハードの世界もずいぶん変わる気配がいよいよしてきた感じがするよ。MP3ウォークマンが発売されるのもきっとすぐだろうし。DSLや光ファイバーが一般に普及したら、いよいよ音楽が、普通にデータとして売り買いされることになるかもしれないよね。そのときに、ナップスターのようなところでMP3のフリー音楽ファイルが簡単に手にはいるようだったら、おれら音楽でめし食ってる人たちはどうなっちゃうの?ナップスターはナップスターに責任を問うことができるけど、聞いたところによると、グヌーテラってソフトは、そのソフト自体が世界中のグヌーテラユーザーのパソコンにあるMP3ファイルを勝手に検索してくれて、ダウンロードできるしくみになってるんだと。つまり、著作権侵害の責任が、特定の団体や法人が仕切っているわけではないので、問うことができない。だから取り締まりようがないんだってさ。これは一般の人にとっちゃおいしい話かもしれないけど、おれら音楽屋には、ちょっと怖い話だね。MP3をダウンロードすることによって、お客さんの購買意欲を刺激して、CDの売り上げは結果的に伸びるって言う人もいるみたいだけど、おれみたいなめんどくさがりは、MP3の音質で音楽を聴くぶんには十分って、最近MP3を実際に聴くことによって実感してるもんね。おまけにうちにあるCDを全部MP3にしたら部屋が片づくなあなんて冗談半分思い始めてるくらいだし。いやあ、いったいどうなっちゃうんだろうね。無駄な心配であってほしいけどね。
 
     
2001.1.11 PM 5:22
2001
文:田島貴男  
 遅ればせながら、あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。21世紀になったすね。未来についていろいろ考えることも多いこのごろっすよね。いかがですかみなさんの未来は!!
 去年いろいろプロデュースした曲がもうそろそろ出てきはじめそうだよ。いい曲なんで、早くみなさんに発表したいよ!もうちょっと待っていてくださいね。
 おれはそろそろ自分のアルバムの曲を作らなきゃなあっていうモードに入ってきたところ。今めちゃくちゃ煙たい事務所の部屋でこれを書いてる。この間、作曲の気分転換になるかもと思って買ってきた、でっかいお香をいまピアノの上に置いて焚いたら、ものすごく煙が出まくって部屋が火事みたいになってしまった。煙だらけの部屋で、MP3に落としたマイルス・デイヴィスのKind of Blueを聴いたり、ピアノをポロンとやったりしている。
 そうそう、最近MP3にはまった。2年くらい前に試しにMP3を聴いたときには、音が悪いって印象があって好きではなかった。でも、このあいだL?K?OのPower BookでMP3を聴かせてもらったとき、その音の良さとCDからのエンコードの速さのびっくりしたのよ。圧縮の技術がずいぶん良くなったみたいだね。今度iTuneっていうMP3のソフトが無料でAppleから出るみたいだけれども。ハードディスクの中に、次々に自分がいまホッとなれるアルバムを入れていったら、なぜかJazzが多くなってた。Power Book G3から流れるKind of Blueや、セロニアス・モンクの曲に、ちょっと救われたような気分で、おれの21世紀が始まったよ。音楽の聴き方もいろいろ変わってゆくのかね。
 きのうの夜ビートルズのヤア!ヤア!ヤア!のDVDを観た。中学生の時からこんなにもビートルズが好きだったのに、一度もヤア!ヤア!ヤア!を観たことがなかった。ジョンとポールとジョージとリンゴが演技をしていたんで、最初ちょっと違和感があった。けれども、おれのいちばん好きな人たちの、いちばんかわいかった瞬間の映像を観ていたら、いつしかこころがじわっとなってたよ。21世紀になっても、相変わらずビートルズが好きでいるおれなのだね。
 
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